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展覧会

「自由な作風ー笠間焼」

人間国宝 松井康成と現代陶芸作家(大貫博之、戸田浩二、額賀章夫)展

東日本最大級の規模を誇る笠間の陶芸産地は、約240年前、信楽から来た陶工の技術を取得して始まりました。その特徴は笠間の地で作陶することを条件に各々の世界観を自由に創作できることで、全国から陶芸作家が移り住む日本でも有数な産地です。今回の展覧会の核になる陶芸作家の人間国宝 松井康成は、一つの技法「練上」(ねりあげ)に絞り、表現の領域を格段に広げた作品を造形しました。

ニューヨークは、「人種のるつぼ」「人種のサラダボウル」といわれ、そこに住む人びとのことをニューヨーカーと呼びます。そして、文化多元主義を貫く独自のアイデンティティを維持しながらお互いに共存し、経済、文化、芸術の各方面でリーダーシップ的な著名人を輩出してます。そのことと、笠間に移住し、世界に通用する作品を生みだす一方で、地域活動にも貢献している陶芸作家との間に共通点を見出します。

本展では、陶芸産地の笠間における最も大きな創造の原点であり、現代の陶芸作家に多大な影響を与えている人間国宝・松井康成の代表作6点と陶片(触れることが可能)と、近年、国内外で活躍の場を拡げている現代陶芸の精鋭、大貫博之、戸田浩二、額賀章夫の作品を約60点展示し、現在と未来を展観します。

以前 笠間市で開催された、地酒と陶芸作家がコラボした「酒と器展」を先の陶芸作家らにより再現・展示します。本展を通して、笠間の陶芸作家とニューヨーカーが共鳴しあい、さらなる交流を図ることができれば幸いです。

松井康成
1927年長野県に生まれ。30歳で茨城県笠間市月崇寺(げっそうじ)の住職となる一方で、中国や日本の古陶磁の研究を始める。「練上」(ねりあげ)の技法に絞り試行錯誤を重ねて独自の表現世界を創造する。「練上」とは本来、色の異なる土を重ね合わせ文様のある生地土をつくり成形する技法だが、松井は基本となる土を同じものとし、そこに少量で鮮やかに発色する呈色剤を組み合わせた「同根異色」の方法により、練上表現の可能性を格段に拡げる。1969年日本伝統工芸展にて初入選をして以来、毎年のようにあらゆる賞を総なめにする。1993年「練上手」(ねりあげで)の技法により重要無形文化財保持者に認定され、同年、フランス パリの美術館にて盛大な個展を開催。練上一筋に捧げられた活動は死に至るまで新たな展開を見せる。享年75歳。

大貫博之
1961年茨城県水戸市生まれ。東京造形大学デザイン科卒業後、グラフィックデザイナーを経て茨城県窯業指導所にて陶芸の研修。1995年、笠間市に独立開窯。技法は、粘土を板状に切り出して貼り合わせ形を作るたたら作り。最初に設計図を描き、色・配置・絵柄などを決め成形。線象嵌と色絵の技法で表現された色彩豊かな草花のモチーフは、デフォルメされたことにより活き活きと蘇り、器のフォルムを引き立てる。国内外にて個展、企画展、グループ展と活動する傍ら、公共施設での陶壁制作にも携わる。

戸田浩二
1974年 愛媛県西条市生まれ。筑波大学卒業後、笠間の陶芸家 伊藤東彦に師事し、2002年薪窯を築いて制作を始める。作品は焼き締め技法により、ごく軽く薄く成形され装飾を排した端正なフォルム。須恵器や中国の古い青銅器に魅かれ、それをモチーフにして、聖水を入れる瓶、盤、水滴の形のような花器など、祈りの心を象徴した神聖な精神の宿る作品制作をしている。数多くの陶芸展にて入選を果たし、国内外の美術館、アートフェア、ギャラリーにて作品を発表している。

額賀章夫
1963年東京都杉並区生まれ。東京造形大学デザイン科 II 類卒業後、1988年茨城県窯業指導所にて1年間研修後、向山窯の増渕浩二から薫陶を受け修行。1993年に独立開窯。1998年笠間焼「伝統工芸士」に認定される。笠間の土を用いて普段使いの器を制作。代表作は、素地にしのぎを施したプリーツワーク で、それを名付けたシリーズが好評。2009年いばらきデザインセレクションに選定される。国内外において個展、企画展を開催し、入選を果たす。伝統工芸士として後継者たちの育成に貢献。

◯主催 : 日本クラブ
◯共催 : 茨城県
◯協賛 : JCCファンド(ニューヨーク日本商工会議所)、関彰商事株式会社、セコム株式会社
◯後援 : 在ニューヨーク日本総領事館、国際交流基金日本文化センター、茨城県立陶芸美術館、笠間市
◯キュレーター : 津延 美衣

会期 1/31 (Thu) – 2/27 (Wed)
開催時間 Mon-Fri: 10:00 am~6:00 pm
Sat: 10:00 am~5:00 pm
Sun: Closed
場所 The Nippon Gallery at The Nippon Club (7th Floor)
145 West 57th Street, New York, NY 10019
入館料 無料
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