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展覧会

佐藤順子写真展「残生」

日本クラブでは、徳島県勝浦郡にある「犬飼農村舞台」で繰り広げられる人形浄瑠璃の人形たちを30年以上にわたり撮り続けてきた写真家・佐藤順子による写真展「残生」を開催致します。

江戸時代から連綿と続く日本の伝統芸能、文楽、又の名を人形浄瑠璃。人形浄瑠璃の舞台には、時空を超えた感動があります。今から30年前、佐藤は、初めて人形達と出会いました。親から子へと受け継がれた人形達が、人形遣いである農家の人々の手に抱かれると、突然息を吹き返します。人形遣いの息をそのまま取り込み、まるで魂を宿しているかのように動く人形達の息遣いと、それぞれの役を演じ終え、次の公演まで箱の中で静かに眠りにつく人形達の束の間の時間を切り取った写真です。

四国の小さな農村で、この人形達の芝居は、200年近く続いています。「土地に根ざした変わる事のない日本の文化を写真を通して伝えることが出来れば」と佐藤は言います。「人形達のほんの一瞬の命を感じて頂けたら」とニューヨーク展への抱負を語っています。

佐藤自らが現像した41枚の写真が人形浄瑠璃の魅力に迫ります。
是非、ご来場下さい。

佐藤順子
1937年生まれ。故本庄光郎師に師事。
1984年人形たちと出会い、30年以上にわたり農村舞台を撮り続ける。
2003年スイスチューリッヒ大学民族博物館にて4ヶ月の個展。
2011年スイスのギャラリーSato にて、指導しているクラブ萌葱メンバー4人と日本の今をつたえる展覧会を1年間巡回。その他、公害問題を呈した銅の精錬所の跡地、神戸震災のあと世界から集まった作家たちによる、震災で破壊された建物、街路樹などの廃材を使い新しく{再生}した作品と作家たちの記録、神戸の大正7年に作られた小学校の廃校の記録、アイヌ民族の取材など。神戸の2つの作品は、神戸市永久保存。それらの作品にて20回以上の個展を、大阪、徳島、東京、金沢、神戸にて開催する。
2013年古典を寿ぐ会設立。滋賀県蝉丸神社にて、「悠かなるとき、蝉丸をしのぶ」謡曲、琵琶、能管の奉納1300年を経て、蝉丸師をしのぶ会を開催。参加者と共に幽玄の刻を持つ。

会期 9/14 (Thu)-9/20 (Wed)
開催時間 Mon-Fri: 10:00 am – 6:00 pm
Sat: 10:00 am – 5:00 pm
Sun: Closed
場所 The Nippon Gallery at The Nippon Club
145 West 57th St., 7th Floor, New York, NY 10019
入館料 Admission: Free
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