「アナザージャパン展」/「ネクストジャパン展」/「田村能里子特別展示」

 
（写真キャプション）
Photo 齋藤吾郎　「重い荷物」
 
日本ギャラリーでは、2016年4月14日から27日まで、かさぎ画廊主催による、「アナザージャパン展」と「ネクストジャパン展」および「田村能里子特別展示」の３つのイベントを開催致します。
 
4月14日～20日に開催される「アナザージャパン展」には、現在日本の画壇で活躍中の作家の中でも独自性あるコンセプトを持ち、新しい日本の絵画のカタチを追求する画家６人の作品を紹介いたします。
 
その中のひとり入江一子は、今年100歳を迎えますが、7年前に日本ギャラリーで個展を開催し、その色彩豊かな作風は多くの人を魅了しました。来年は上野の森美術館で特別展が開催されるなど、今なお活発な活動を行っています。今回出品するのは、35年間にわたりシルクロード諸国に取材した中から生まれた、色鮮やかな作品です。
 
斎藤吾朗は、「おばあちゃん・郷土・モナリザ」をキーワードとした、ユーモアあふれる作品を出展します。2002年にはニューヨーク・グランドゼロ路上展の実行委員長を務めるなど、国際的に活躍しています。
 
吉屋敬は、ゴッホとネーデルランド絵画の研究者でもあり、欧州絵画の歴史と日本人の細やかさを併せ持つ画風は、「ニュールネッサンス」と呼ばれています。
 
そのほか、フランドル絵画の伝統を受け継ぐ能島芳史、溢れ出るイマジネーションを日本画技法で描く安住小百合、国際的に活躍する若き日本画家・福井江太郎の作品が出品されます。
 
4月21日～27日に開催される「ネクストジャパン展」には、次世代を担う１４人の日本人アーティストの作品が展示されます。現代アートを目指す若手アーティストとニューヨークで創作の日々を過ごしている日本人アーティストに発表の場を提供すべく企画されました。
 
また、本展では、特別展示として、日本で最も人気の高い洋画家のひとりである田村能里子が描いた壁画をほぼ原寸大に再現して展示します。田村能里子は、1988年に中国・西安のホテルに巨大壁画を描いて以来、日本や世界各国61カ所に壁画を描いてきました。会場には、田村能里子の油彩画や素描も展示されます。
 
是非、ご来場頂き、これまで目にしたことのないような新しいカタチの日本美術をお楽しみ下さい。
 
■　ギャラリートーク
出展作家によるギャラリートークを開催いたします。
 
日時：2016年４月１６日（土）
斎藤吾朗　　午後1時～1時50分
　　　　　 安住小百合　午後2時～2時50分
　　　　　 能島芳史　　午後3時～3時50分
 
入場無料　（要予約）：日本クラブ事務局本多まで yhonda@nipponclub.org
 
■　 アナザージャパン展 出品作家
入江　一子
斎藤　吾郎
吉屋　敬
福井　江太郎
能島　芳史
安住　小百合
 
■　ネクストジャパン展 出品作家
出口　雄樹
石原　京子
高木　真弓
こばやし　まな
今永　清玄
濱中　大作
小林　真理江
蔵野　春生
謝敷　宏
西嶋　豊彦
井口　信
玉井　伸弥
小山　美和子
齋藤　将
 
■ 特別展示　出品作家
　　　田村 能里子
 
■　かさぎ画廊
 
日本の神奈川県横須賀市と鎌倉市に本拠を置く画廊で、1973年に設立されました。そのルーツは、現在の代表者の義父に当たる画家・笠木治郎吉にたどることができます。笠木治郎吉は19世紀末にニューヨークを訪れたことがあり、今回そのゆかりの地で企画展を開催できることは、かさぎ画廊にとっても大きな喜びです。